天狗のナンパ備忘録

都内で活動する駆け出しスト師の備忘録 人の道を踏み外さない事を念頭に性的な活動に邁進していきたい

2014年06月

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先週末に出たストを振り返ってみよう。
0バンゲ、0連れ出し、0即。オールゼロ。
つまりは坊主だったのだ。

これは率直に言えば、実力どおりの結果が出てしまっただけなんだろう。
W杯における日本代表のように。悔しいけど現実だ。
実力が無かった、運が悪かった、で済ませるのではなく、この日のストを客観的に振り返ってみたい。


声掛けを躊躇なく出来るようになってきたこと。これは講習後もずっと課題だったのでよかった。
ただ、まだどういう形で声掛けをするか迷う状況が多いので考えていかないといけない
(イヤホンをしていたり、人込みでスペースの無い場所だったり、明らかに待ち合わせな状況だったり)

反対に声掛けの仕方と中身は非常にマズかった。

相手との距離、視界に入っていく際の角度、声の大きさ。
まだ声掛け自体で気分が高揚してしまい、この辺に気をつける余裕が無かった。
(逆に声掛け前にこれらを注意しすぎてタイミングを逃してしまう事もあった)

しかし致命的なのは、話がつまらないということ。
見た目で合格点が拾えたとして、信頼関係を築く前の段階で必要な和みが出来ていない。

話しかける~良くないけど多少の反応ある~つまらない話~お互いの空気が冷える~自分から離脱する~
(駄目なナンパのテンプレみたいな。。。)

上手くいった前2回の即は、共通の話題や境遇を早い段階で拾えたのが大きかった。
どういう相手からも、そこを見つけ引き出せるのようになりたい。


今週末は時間がかなり厳しくてストに出られそうにないけど、空きの時間で出来ることをやっていこう。

前々回にストった時にLINEをゲットしていた子がいた。
当時の反応も微妙だったし、死番だろうと思ってメッセも送っていなかったんだけど、、ある時メッセを送ってみたら何故か良い反応。

基本的にストのゴールを即として考えているので準即とかはあまり考えていなかったんだけど、LINEのやりとりをしているうちに興味と愛着湧いてしまいアポを取り付ける。

当日
そこそこ地方な住まいの相手が到着して合流。
ネトナンをしていた時とは違って、ストで一度会ってる相手との顔合わせは初めてで新鮮だった。
記憶していたよりずっと可愛いし、服装も気合いが入ってる感じが伝わってきて嬉しくなる。

これまでのやりとりからすると、直で個室行きでもゲットできるだろうとは思うものの、なんとなく普通にデートをしたい気分だった。
相手と自分の共通なツボだったスポットで割りと本気のデートをしてからホテルへイン。

20になったばかりの子で肌も反応も若くてがっつりと2回戦。
ここ最近に寝た子は出会いから20分~1時間とかだったので、ある程度の段階を踏んだ相手との(一般的な?)セックスが新鮮だった。
会計も全て半分出そうとするし、付き合ったら良い子なんだろうなと思う。

相手の終バスの時間もあり、早めの時間帯に解散。
LINEに入った楽しかったメッセを読み、嬉しさと後ろめたさの両方の感情が湧く。
自分への言い訳作りをしないようにしようと思う。

スト師という道を歩む事を決めたのだから。


帰路であることを思い出して池袋で降りる。
講習中に流星さんから言われた「君は新宿か池袋だね」という言葉。
ストで立つ時は新宿に特化したような格好をしているのだけど、今日は多少落ち着いた格好だったのでここで声掛けをしてみたいと思った。

この街にはストとは関係が無いけれど、若い頃から色々な思い出がある。
良い記憶やらそうでないないものやらだけど、スト師として降りるのは初めてだ。

土地勘だけはあるので、いくつかの場所を見て回るけど、なるほどなと納得する。
意識して街の流れや女の子を見ていると、流星さんが指摘してくれた事を考えてみた。
ホス系やV系好きな子に適正があるのはなんとなく判っていたけれど、アニメが好きそうな層とかにも適正があるんだろうか。。

声掛けしてみると、判断するには思いのほか反応がよくてびっくりした。
普段は新宿でキャッチかホストにしか見えない格好だけど、今日はアポだったし多少落ち着いた格好だったのも良かったんだろうか。

数をこなすのは大事だと思うけれど、1つ1つの声掛けを雑にやってはいけないんだろうと思う。
テンプレートで数を撃てばあたる方式のナンパではなくて、目の前で話している相手と向き合うような声掛けとトークを心がけたい。
自己満足だしナンパはナンパなんだろうけど、やっぱり人と人のやりとりなんだという考え方は自分の中では大事だ事だし見失わないようにしたい。

短時間だったけど、1つのバンゲと今後のストにおけるヒントが見つかった気がする。
がんばっていこう。

前回のストから週を挟んでの出撃。
本当なら週に2~3回は出たいのだけど、今の時期はなかなか時間が作れずにもどかしい。

この日の目標も当然ながら即る事にあったけれど、まだ全然出来ていない自分なりの声掛けの形を作ることも重要だった。
ゆくゆくはナンパにおけるルーティンみたいなものが見えてくるる事があるかもしれないけれど、今の時点ではとにかく経験を積まないとだ。

週末の新宿へ降り立つと、街から浮き足立った空気のようなものを感じた。
ストを始めるまでまるで意識してなかったけど、街というのは感情の起伏みたいな、形の無い流れのようなものを持っているんじゃないかと考えるようになった。

タゲを探して駅ビルと歌舞伎町とを流していく。それにしても今日は暑いな。夏だな。

上の方で偉そうな事を書いてはいるけど、実際のところ今の自分は声掛けのタゲを選別する事にも難儀している状態だったりする。
苦労してようやくこれだっていう子へと交差点やドンキ前、駅前なんかで声掛けをしていく。良くない形の声掛けも多かったし良くない反応が続いていく。
自分にとっては声掛け自体がまだハードルになっているのも問題だけど、言い訳作りをしてしまっているのが本当に癌だ。改めたい。

少し空気を変えようと思い、旧コマ劇方面に移動する。
ここはホストの客引きエリアだし、通る子たちもそれを目的とした子ばかりなイメージがあって苦手意識があった。
(キャッチかホストにしか見られない格好をしている自分が言うのもあれだけれど)

しばらくすると、ある女の子が目に入る。
どこかがおかしい訳ではないけれど、全体を見ると違和感のあるような子。

背の低い子だったので、第一声はそこを強めに弄る声掛け。
普通に考えれば相当に失礼な第一声に笑顔を返してくれて、ぴたりと目の前で止まる。

身長の話題から始まって脈絡の無いつなぎで話題を変える。後で言い訳になるような、理由になるようなものを得てもらう為の話題。
聞けば1時間ちょいくらい暇をしてるみたいだった。いいね。

個室で飲んで待とうという流れになり連れだし。
講習の時に教わった場所だけど、ここは本当にいいね。
その後ちょっと相手の話を聞き過ぎてしまったかもしれないけれど、ノーグダで即。
思った以上に会話が弾んでしまったのは和めている証拠だろうけど、何がきっかけで主導権を渡してしまうかもしれず注意が必要だ。


今回もおそらく見た目の食いつきがあったから運良く即れただけという感が否めない。
即ることが自分にとってのゴールなんだけど、もっと声掛けする女の子のハードルをあげていかないと成長出来ないなと思う。

もう一即をと思ったが、終電が迫っていたのと明日のアポの予定を言い訳にして帰宅

流星さんの講習を受けて1週間。
ようやく時間が作れて路上に出た。

モチベだけは高いものの、講習後にあった無敵感が薄れているのを実感する。
前回の終了時に全く無くなっていた声掛けに対する躊躇が出来てしまっていた。

そんな駄目な部分と向かい合いつつ、街を行く女の子に少しずつ声を掛ける。
ガンシカや微妙な反応がある。これは当たり前だと思いつつも気持ちが下がっていく。

講習中のことを思い出す。
大丈夫だと言い聞かせて、雑にならないよう注意しつつチャンスを待つ。

暫くして歌舞伎町近くのゲームセンターの入り口付近、一人クレーンゲームに夢中になっている子が目に入る。
ニーハイにミニスカート、黒髪でツインテ。買い物帰りにしても多すぎる荷物。

結構な枚数の硬貨を筐体へと食わせた彼女は、ようやく景品をゲットしたらしかった。
飛び跳ねて喜ぶ彼女を見て、強ばっていた自分の表情が緩む。
景品を手に高揚した雰囲気で店を出てきた彼女に声を掛けた。

名前も知らない彼女の手の中にある景品の人形を取っ掛かりにして話を始める。
相手が少し反応する。もう景品はどうでもいい。関連性の無い別の話題へ。
相手の思考が追いついてこれないよう話題を転回するように努める。

旧コマ劇場前あたりまで並んで歩いった。相手との距離を常に気をつける。
彼女は関西から遊びに来ており、友人と明日の朝一番でディズニーに行くために前乗りして泊まる場所を探しているらしかった。
土地勘は無く、携帯の充電が切れているので早くどこかで充電したがる素振りを見せていた。

ぼんやりとした輪郭でしか見えなかったけれど感じた。
これはいけるはずだ。

自分ひとりでこういうシチュエーションになったことは始めてだったけれど、頭の中は驚くほど冷静だった。
個室を打診する。いきなり知り合った相手と行ける筈が無いと警戒される。もっともな意見だ。

彼の言葉を思い返していた。段階を間違えてはいけない。
別の話題で盛り上がらせて相手の思考に通常と違う分岐を作ることを心がける。

「マクドならいいよ」
彼女が言った。

関西では本当にマクドっていうんだなーとか感じながら歩き出す。
彼女の手をとりマックへ歩き出した。肩と肩とが触れあう距離。

自分の飲み物をそれぞれ買い、カウンター席で並んで座る。
彼女が自身の現状やそれまでについてぽつぽつと語りだす。

彼氏と同棲していること。小遣いがほしくなったら短期でバイトするということ。
これまで付き合ってきた男達の話。彼氏との仲、セックス観。。
なるべく彼女に言い訳になるような話題や返しを意識した。
大事な事は後日に繋げることではない。今日この夜に即る事なんだ。。

それでもマックの店内では手つなぎ以上の接触は出来なかった。
そろそろ今日泊まる漫喫に向かうという彼女と店を出る。

ラストチャンスだなと思った
ここで打診して駄目でも、打診しなくても駄目でも結果は一緒。
わりとストレートに誘ってみた。
今まで積み上げさせた言い訳が十分に仕事をしてくれるだろうか。

そうして最初に声を掛けてから1時間半後。

気がつけば自分はホテルの一室で彼女に腰を打ちつけていた。
彼女は想像以上に着痩せするタイプった。スタイルも良く肌も綺麗だった。
ニーハイはそのままで。ここはとても大事なことだ。
感じやすいらしくベッドは洪水みたいな状態になっていた。

アルコールもなし。事前にメールやLINEで和んでいた訳でもなし。全くの初対面の23歳の女の子とセックスをする。
こんなことが実際にあるなんて思いもしていなかった。

あたまの中がぼーっとして、冷静な自分が席を外し無我夢中に腰を打ち付ける。
気がつくとゴムをつけて彼女の中で果てた。

ベッドの上で自分の事についても少し話す。最初に話した相手の前提を崩さない程度に。
終電が近づきホテルを出て彼女を漫喫に送った。
LINEや番号は交換しなかった。余程な事がなければもう一生会うこともないのかもしれない。



運も良かったのだろうし、タイミングも良かったのかもしれない。
出来すぎているなぁとも思ったけれど、ちゃんと自力で即れたんじゃないかなと思いながら帰路についた。


流星さんの講習当日が来た。俺はとにかく緊張していた。

何せ本物のナンパ師に会うのは初めてだったからだ。
それも頂点にいる人だ。緊張しすぎたとしても誰かに咎められることもないんじゃないかと思う。
しかし、良い意味でこれは裏切られる事になるのだ。マジで。

まずは結論から書こう。
自分はこの講習の日に、ストのなんたるかについてゼロから教えてもらい、ゴールである即というものを体験することになる。
そして彼という人間の持つオーラは、ジャンルを問わず一握りの人間だけが持っているそれだった。
持ち上げすぎだと思う? いや、これでもだいぶ控えめに言っているんです。


150分の講習を通して感じたのは、彼の話はとにかく判りやすく、理論的であるということだ。
無駄なことや余計な装飾が一切ない、核心的な事だけをシンプルな言葉で伝えてくれる。

彼はかなり早い段階で俺という生徒の基本的な部分をプロファイリングして、ナンパをする上で必要な事を最短距離でアドバイスしてくれたのだと思う。

座学ではナンパのなんたるかを体系的に、実技では言葉にしづらいと思われる部分を具体的に。実際的に。
そして口で言ったそれを目の前で用意したサンプルを取り出すかのように街中で見せてくれる。それはとても衝撃だった。

街行く女の子ってあんなに簡単に立ち止まったり打ち解けたりするもんなんですかね…

彼がブログやツイッターで言っている事は誇大広告でもなく、控えめにいっても事実でしかないと言える。
多分、こればっかりは講習を受けてみて、目の前で見てみないと判らないんじゃないかと思う



圧倒的な演奏能力、クラシックの理論、ジャズの即興、ブルースのエモーション、ロックスターの佇まい
スト師とはどうあるべきかを体現しているのが彼なんだろうと思う。カリスマというやつだ。

少しポエムが過ぎたかな



話を戻す。
講習中の自分は、とにかく1ミリでも彼の言葉やオーラを受け逃さないように必死だった。
メモをとり、女の子に声を掛け、彼の一挙手一投足を追って見逃すまいとした。

そうして気がつくと、自分は個室に見知らぬ女の子と2人で居て、そして交わることになっていた。

20分前までは、全く違う人生を歩んでいる他人同士がなぜこのような事になっているのか理解する事が難しかった。
ほぼ全てが流星さんのお膳立てのような形だったが、自分は人生初の即をこのような形で経験した。



纏められる気がしないけど纏めよう。
彼の講習を受けて、自分はようやくストのスタートラインに立たせてもらえたんだと思う。
半ばギャンブルと割り切って身銭を切った彼の講習は、本物中の本物だった。
自分のようにモチベーションはあるのに、進む方角が判らないという人は是非検討するべきだ。


次回の講習までになんとしても今よりも成長した自分になりたいなと思う。
早くまた路上に立ちたくて仕方がなかった。

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