前回の負けストから一週挟んでのスト。待ちに待ったリベンジの日である。
雨は心配だったけれど、暑さもそれほどでもなく、路上に立つには好都合な日だった。

支度にはいつも以上に念を入れる。持ちうる上限値までスペックを上げなければならない。
新調した服は自分に合っているだろうか?
私服とは違うスト用の服に身を包むと別の人間になったような感覚になる。

この日は池袋へと向かった。
サンシャイン通りは有名だし、駅付近や構内もやりやすそう。連れ出し先も豊富にある。
ただキャッチとの境界線や、危険なエリアなんかは分かりづらく、トラブルには十分注意しないといけない。

この日の声掛けは、これまで行きづらかった対象やシチュエーションへと意識的に行こうと決めていた。
すなわち「背が高い」「外見的な即系要素が無い」「イヤホンをしている」「信号待ちや人待ちをしている」などだ。
どれも自分の地蔵だった頃の遺産だったので、早々に駆逐しておきたかった。

サンシャイン通りへ向かった。
途切れない人の流れの中から、ある子が目に入る。
自分より明らかに素の身長が高いだけでなく、フェイクじゃない墨がチラチラ見えるオプション付き。

脳内でブレーキが働きそうになる。
しかし周囲の安全確認が出来たら動く。これが実践出来ないと結果なんて出ないからだ。

上からいくのも下からいくのも(身長的には下からだけど)しっくりこなかったので
ごくごく同じ目線で普通の口調で声掛けする。すると予想外に初々しい反応が返ってくる。

遠くで見るとキツい感じだったけど、近くで見ると思いの外話しやすそうな感じ。美人だった。
早い時点で相手との共通の話題が見つかり盛り上がれたのは良かったけれど、連れだしには至らず。
LINEバンゲしたので繋がるといいなと思う。

その後は定点や流しながら声掛けしていく。池袋を歩く子は、やはりどこかしら素朴な感じだ。
連れ出しまではいけないけど、反応も悪くなくて声掛けが楽しくなってくる。
段々と辛くなっていった前回のストとは対照的だった。

少し歩き疲れた頃に、駅前のドンキ前で「これぞ池袋」みたいな子を発見する。
頭に大きなリボンのカチューシャをつけていて、10代の読みそうな雑誌に出てくるテンプレートのようなコーデだ。

信号待ちで止まった相手へと、声掛けのタイミングを計る。
(交差点待ちの場合は、信号が変わって歩きだすタイミングで行くか、待ちの時に行くか判断に迷う)

今回は歩き出しのタイミングを狙い、角度と距離に注意を払って相手の目線に入っていく。

「雨降らないでよかったね」

ごくごく普通のテンションで話しかけてみた。
相手はかなりキョトンとして目を見開いていたけれど、イヤホンを外して反応してくれる。良い反応だ。
道路を渡る間に相手の服装をいじって笑い合い、相手に手招きして駅入り口あたりに誘導して足止めする。

上京したてで18歳の専門学生。寮住まいで彼氏はなし。顔は並だけどよく笑ってくれて笑顔は悪くない。
漫喫に行ったことがないという、スト師にとって優しいパスをだしてくれる。
携帯を充電したいとか、漫喫童貞を一緒に捨てに行こうとか、とにかくそんな理由付けで連れ出し。
途中、信号を渡る時に手を引いて渡り、その後に貝殻つなぎに移行。流れは良い。

ここで事案が発生する。

連れだし先に目星をつけていた所が満室であり、リサーチせずに入った漫喫がことのほか使いづらい。
明らかに人通りが多く階段付近という悪条件(スト師的に)
店員さんもよく分かってるなー。感心してる場合じゃないか。

個室に入ってからは、恋愛関係と夜の話で弄っていくけど、なんだか殆ど経験が無いっぽい感じ。
女の子によくある形だけのグダはあったものの、キスはOK。
予想外に大きかった胸もスムーズにいけたけど、下に行こうとすると、ここじゃ恥ずかしいというもっともな意見。
自分も場所グダがあったので移動を打診してホテルへ。
漫喫もそうだけどホテルも行ったことが無いみたい。

区役所近くにあるホテルへ向かう。
週末の池袋にある安ホテルはいつも混雑しているのが心配だったけれど、運良く1軒目が空いていてよかった。

部屋に入ってからはグダも無く無事に即。
この春まで高校生だった子なのでびっくりするくらい肌が若くて綺麗だった。

口でするのも初めてだったみたいで、ほぼ咥えるだけみたいな口使いが初々しい。
少し罪悪感を感じたけれど、自分の好きなやり方を教え込ませる。これが普通だよとか言った気がする。

挿入は少し手間取った。とても狭くてなかなか入らなかったからだ。
相手に苦痛を与えないように気をつけて奥まで進み、腰をゆっくり前後左右に動かす。
徐々に相手も良い反応を示すようになり、自分も絶頂へと向かっている事を自覚する。
最後は彼女へと腰を打ち付けるようにしてゴムをつけて彼女の中で果てた。
初めてという訳ではないみたいだけど終わった後も少し出血させてしまったみたいだ。

ベッドで色々な話を聞いていると、終電の時間が迫ってきたので二人でホテルを出る。
久々のセックスが原因でガニ股気味の歩き方になってた彼女を不謹慎にも愛らしく思ってしまった。

駅の改札まで送り届け別れる。
よほど聞こうと思ったんだけど連絡先の交換はしなかった。

見た目も普通で境遇も普通な子が、出会って1時間とかの相手と交錯する。
ナンパって不思議だけど、面白いなあ思った。

早くまた路上に出なければいけない