天狗のナンパ備忘録

都内で活動する駆け出しスト師の備忘録 人の道を踏み外さない事を念頭に性的な活動に邁進していきたい

前回のストから週を挟んでの出撃。
本当なら週に2~3回は出たいのだけど、今の時期はなかなか時間が作れずにもどかしい。

この日の目標も当然ながら即る事にあったけれど、まだ全然出来ていない自分なりの声掛けの形を作ることも重要だった。
ゆくゆくはナンパにおけるルーティンみたいなものが見えてくるる事があるかもしれないけれど、今の時点ではとにかく経験を積まないとだ。

週末の新宿へ降り立つと、街から浮き足立った空気のようなものを感じた。
ストを始めるまでまるで意識してなかったけど、街というのは感情の起伏みたいな、形の無い流れのようなものを持っているんじゃないかと考えるようになった。

タゲを探して駅ビルと歌舞伎町とを流していく。それにしても今日は暑いな。夏だな。

上の方で偉そうな事を書いてはいるけど、実際のところ今の自分は声掛けのタゲを選別する事にも難儀している状態だったりする。
苦労してようやくこれだっていう子へと交差点やドンキ前、駅前なんかで声掛けをしていく。良くない形の声掛けも多かったし良くない反応が続いていく。
自分にとっては声掛け自体がまだハードルになっているのも問題だけど、言い訳作りをしてしまっているのが本当に癌だ。改めたい。

少し空気を変えようと思い、旧コマ劇方面に移動する。
ここはホストの客引きエリアだし、通る子たちもそれを目的とした子ばかりなイメージがあって苦手意識があった。
(キャッチかホストにしか見られない格好をしている自分が言うのもあれだけれど)

しばらくすると、ある女の子が目に入る。
どこかがおかしい訳ではないけれど、全体を見ると違和感のあるような子。

背の低い子だったので、第一声はそこを強めに弄る声掛け。
普通に考えれば相当に失礼な第一声に笑顔を返してくれて、ぴたりと目の前で止まる。

身長の話題から始まって脈絡の無いつなぎで話題を変える。後で言い訳になるような、理由になるようなものを得てもらう為の話題。
聞けば1時間ちょいくらい暇をしてるみたいだった。いいね。

個室で飲んで待とうという流れになり連れだし。
講習の時に教わった場所だけど、ここは本当にいいね。
その後ちょっと相手の話を聞き過ぎてしまったかもしれないけれど、ノーグダで即。
思った以上に会話が弾んでしまったのは和めている証拠だろうけど、何がきっかけで主導権を渡してしまうかもしれず注意が必要だ。


今回もおそらく見た目の食いつきがあったから運良く即れただけという感が否めない。
即ることが自分にとってのゴールなんだけど、もっと声掛けする女の子のハードルをあげていかないと成長出来ないなと思う。

もう一即をと思ったが、終電が迫っていたのと明日のアポの予定を言い訳にして帰宅

流星さんの講習を受けて1週間。
ようやく時間が作れて路上に出た。

モチベだけは高いものの、講習後にあった無敵感が薄れているのを実感する。
前回の終了時に全く無くなっていた声掛けに対する躊躇が出来てしまっていた。

そんな駄目な部分と向かい合いつつ、街を行く女の子に少しずつ声を掛ける。
ガンシカや微妙な反応がある。これは当たり前だと思いつつも気持ちが下がっていく。

講習中のことを思い出す。
大丈夫だと言い聞かせて、雑にならないよう注意しつつチャンスを待つ。

暫くして歌舞伎町近くのゲームセンターの入り口付近、一人クレーンゲームに夢中になっている子が目に入る。
ニーハイにミニスカート、黒髪でツインテ。買い物帰りにしても多すぎる荷物。

結構な枚数の硬貨を筐体へと食わせた彼女は、ようやく景品をゲットしたらしかった。
飛び跳ねて喜ぶ彼女を見て、強ばっていた自分の表情が緩む。
景品を手に高揚した雰囲気で店を出てきた彼女に声を掛けた。

名前も知らない彼女の手の中にある景品の人形を取っ掛かりにして話を始める。
相手が少し反応する。もう景品はどうでもいい。関連性の無い別の話題へ。
相手の思考が追いついてこれないよう話題を転回するように努める。

旧コマ劇場前あたりまで並んで歩いった。相手との距離を常に気をつける。
彼女は関西から遊びに来ており、友人と明日の朝一番でディズニーに行くために前乗りして泊まる場所を探しているらしかった。
土地勘は無く、携帯の充電が切れているので早くどこかで充電したがる素振りを見せていた。

ぼんやりとした輪郭でしか見えなかったけれど感じた。
これはいけるはずだ。

自分ひとりでこういうシチュエーションになったことは始めてだったけれど、頭の中は驚くほど冷静だった。
個室を打診する。いきなり知り合った相手と行ける筈が無いと警戒される。もっともな意見だ。

彼の言葉を思い返していた。段階を間違えてはいけない。
別の話題で盛り上がらせて相手の思考に通常と違う分岐を作ることを心がける。

「マクドならいいよ」
彼女が言った。

関西では本当にマクドっていうんだなーとか感じながら歩き出す。
彼女の手をとりマックへ歩き出した。肩と肩とが触れあう距離。

自分の飲み物をそれぞれ買い、カウンター席で並んで座る。
彼女が自身の現状やそれまでについてぽつぽつと語りだす。

彼氏と同棲していること。小遣いがほしくなったら短期でバイトするということ。
これまで付き合ってきた男達の話。彼氏との仲、セックス観。。
なるべく彼女に言い訳になるような話題や返しを意識した。
大事な事は後日に繋げることではない。今日この夜に即る事なんだ。。

それでもマックの店内では手つなぎ以上の接触は出来なかった。
そろそろ今日泊まる漫喫に向かうという彼女と店を出る。

ラストチャンスだなと思った
ここで打診して駄目でも、打診しなくても駄目でも結果は一緒。
わりとストレートに誘ってみた。
今まで積み上げさせた言い訳が十分に仕事をしてくれるだろうか。

そうして最初に声を掛けてから1時間半後。

気がつけば自分はホテルの一室で彼女に腰を打ちつけていた。
彼女は想像以上に着痩せするタイプった。スタイルも良く肌も綺麗だった。
ニーハイはそのままで。ここはとても大事なことだ。
感じやすいらしくベッドは洪水みたいな状態になっていた。

アルコールもなし。事前にメールやLINEで和んでいた訳でもなし。全くの初対面の23歳の女の子とセックスをする。
こんなことが実際にあるなんて思いもしていなかった。

あたまの中がぼーっとして、冷静な自分が席を外し無我夢中に腰を打ち付ける。
気がつくとゴムをつけて彼女の中で果てた。

ベッドの上で自分の事についても少し話す。最初に話した相手の前提を崩さない程度に。
終電が近づきホテルを出て彼女を漫喫に送った。
LINEや番号は交換しなかった。余程な事がなければもう一生会うこともないのかもしれない。



運も良かったのだろうし、タイミングも良かったのかもしれない。
出来すぎているなぁとも思ったけれど、ちゃんと自力で即れたんじゃないかなと思いながら帰路についた。


流星さんの講習当日が来た。俺はとにかく緊張していた。

何せ本物のナンパ師に会うのは初めてだったからだ。
それも頂点にいる人だ。緊張しすぎたとしても誰かに咎められることもないんじゃないかと思う。
しかし、良い意味でこれは裏切られる事になるのだ。マジで。

まずは結論から書こう。
自分はこの講習の日に、ストのなんたるかについてゼロから教えてもらい、ゴールである即というものを体験することになる。
そして彼という人間の持つオーラは、ジャンルを問わず一握りの人間だけが持っているそれだった。
持ち上げすぎだと思う? いや、これでもだいぶ控えめに言っているんです。


150分の講習を通して感じたのは、彼の話はとにかく判りやすく、理論的であるということだ。
無駄なことや余計な装飾が一切ない、核心的な事だけをシンプルな言葉で伝えてくれる。

彼はかなり早い段階で俺という生徒の基本的な部分をプロファイリングして、ナンパをする上で必要な事を最短距離でアドバイスしてくれたのだと思う。

座学ではナンパのなんたるかを体系的に、実技では言葉にしづらいと思われる部分を具体的に。実際的に。
そして口で言ったそれを目の前で用意したサンプルを取り出すかのように街中で見せてくれる。それはとても衝撃だった。

街行く女の子ってあんなに簡単に立ち止まったり打ち解けたりするもんなんですかね…

彼がブログやツイッターで言っている事は誇大広告でもなく、控えめにいっても事実でしかないと言える。
多分、こればっかりは講習を受けてみて、目の前で見てみないと判らないんじゃないかと思う



圧倒的な演奏能力、クラシックの理論、ジャズの即興、ブルースのエモーション、ロックスターの佇まい
スト師とはどうあるべきかを体現しているのが彼なんだろうと思う。カリスマというやつだ。

少しポエムが過ぎたかな



話を戻す。
講習中の自分は、とにかく1ミリでも彼の言葉やオーラを受け逃さないように必死だった。
メモをとり、女の子に声を掛け、彼の一挙手一投足を追って見逃すまいとした。

そうして気がつくと、自分は個室に見知らぬ女の子と2人で居て、そして交わることになっていた。

20分前までは、全く違う人生を歩んでいる他人同士がなぜこのような事になっているのか理解する事が難しかった。
ほぼ全てが流星さんのお膳立てのような形だったが、自分は人生初の即をこのような形で経験した。



纏められる気がしないけど纏めよう。
彼の講習を受けて、自分はようやくストのスタートラインに立たせてもらえたんだと思う。
半ばギャンブルと割り切って身銭を切った彼の講習は、本物中の本物だった。
自分のようにモチベーションはあるのに、進む方角が判らないという人は是非検討するべきだ。


次回の講習までになんとしても今よりも成長した自分になりたいなと思う。
早くまた路上に立ちたくて仕方がなかった。

相変わらず声を掛ける事が出来ません。地蔵というやつです。
ナンパのイロハ的なサイトを見ると、声掛けは何も躊躇することなく行きましょう!とか書いてある。
バカやろう無茶いいやがって。。。

「ぼくが思うナンパ師」みたいな洋服に身を包み、街へ出て冷たい路上を暖めること3~4時間。
がんばってがんばってようやく声を掛けても、無視されるか僅かなやりとりして終わるというのを繰り返す。
甘く見ていたつもりは無いけれど、思った以上に現実は厳しかった。


話は変わるけれど、皆さん、ナンパの講習って知ってますか。
最近流行ってるのか、腕に自信のあるだろうスト師がブログで宣伝しているあれ。

正直なところ胡散臭いと思っていたし、一人でやることに価値があるとか思っていた。
でも、実際ここまで行き詰ってくると救世主的なものに見えてきた。

安直なのかもしれないけど、経験のあるスト師の方のナンパというのはどのようなものなのかを見てみたかった。
ブログや掲示板で合流申請を出す事も考えていたけれど、なんとなく直感で身銭を切ってセミナー的なものを受けるのが良いんじゃないかって思った。

教えてもらうなら一番実力のある人に教えてもらおう

こんな風に思ったものの、実力を計る基準すらない路上の置物な自分では誰が一番なのかなんて判る筈もなかった。
ということで、自分が好きなスト師達のブログでも度々名前の出ている方に教えを請う事にしたのだ。

それが彼。黒い彗星こと流星さんである。

恐らくこの界隈では有名な方なんだろうと思う。ゆえに色々な意見もあるんだろうとも思う。
自分の場合は前述した理由に加えて、Ustで配信されていた動画を見て惹きつけられたのが決定要因だった。
言葉にはしづらいけど、単純にオーラに惹かれたんだ。

結果からいうと、この講習は自分にとって本当にエポックメイキング(横文字)なものだった。
彼という人は今までの人生で出会った事が無いタイプだし、もしかすると今後の人生でも出会うことが無いタイプかもしれない。

だいぶ長くなってしまったので分けよう。
前編後編、もしくは前編中篇後編で彼の講習について記していきたい。


つづく

ナンパを始めようと思ってから実際に街に立つまで長かった。
そして実際に街を歩く女の子に声を掛けるまでには更に長い時間を要する事になるのだ。

「すいません。ちょっといいですか」
こんなたった一声を掛けることが、自分にとっては途方も無く高い壁であった。

遡るといつになるか忘れてしまったけれど、偶然にあるブログと出会うことから始まる。
そこには現実と思えない日常があり、妄想でしかないと思える物語があった。

繁華街でたまに見るキャッチやホストではない女の子と寝る為に声を掛けている人々。
昔から存在は見知っていたけれど、実態は見えなかった人々。

これはそんなスト師という人種に魅入られたあるアラサーのポエトリーなブログである。
ついでに色々と普段思っていても書く場所が無い青臭いことなんかも書き連ねていってみようと思う。

よろしくお付き合いください(゜ω゜)

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